Varulven 人食い狼のバラッド(The Werewolf)
家出娘がひとり リンデンバウムの木々を抜け
青褪める森へ 望まぬ愛を逃れて
娘 凍てついた森で リンデンバウムの木が震え
人肉に味を占めた 獣と鉢合わせ
"どうか私を食べないで 毛皮のガウンをあげるから"
"畜生道には必要ない それよりお前を丸齧り"
"お願い話を聞いて リンデンバウムの木々を抜け
此処までやって来たのです 望まぬ愛を逃れて"
娘 凍てついた森で リンデンバウムの木が震え
人肉に味を占めた 獣に命乞い
"どうか私を食べないで 金の冠もあげるから"
"畜生道には必要ない それよりお前を丸齧り"
娘 樫の木によじ登り リンデンバウムの木が震え
今更悔いても遅い 愛を逃れた償い
樫の木は倒され リンデンバウムの木も折れた
悲鳴上げる娘 獣 喰らいつく
若い男がひとり リンデンバウムの木々を抜け
馬を走らせ森へ 愛を迎えに行くのだ
男 凍てついた森で リンデンバウムにしがみつく
血まみれの片腕 それだけを見つけた
嗚呼、神よ 男にも慈悲を リンデンバウムの名の下に
"恋人も馬も死んだ、次は私だ..."
Varulven 人食い狼のバラッド(The Werewolf)作詞・作曲:Swedish Medieval Ballad
作詞:蜂鳥あみ太=4号